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長いお別れにむけて

ぬるいビール

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ぬるいビール

気の抜けかけた麦酒を飲み込む。つまるところこの数年のことは全部無駄だった、ってことだよ、とそれは笑った。お前がやってきたことは全部無駄、徒労だ、と。とても嬉しそうに言った。わたしは我慢をする。それ、を殴りつけたり蹴飛ばしたりひどい言葉で罵りたい気持ちを我慢する。何故ならわたしは大人だからだ。それ、はにやりと笑う。怒れよ、もっと怒れよ、俺を殴りつけろよ、蹴飛ばせよ、ひどい言葉を投げつけてみろ!俺を傷つけてみろ! そう言って笑う。わたしは口を開くのをやめる。ただ黙って麦酒を飲む。言いたいことも、気の抜けた麦酒で喉の奥に流し込む。馬鹿どもが。




夜中に子供のように泣いた。つらくてたまらないのだと言った。だけどそんなことを言って一体何になる? とそれ、は言う。誰もお前を助けてはくれない。わたしを助けられるのはわたしだけだ、ということをわたしは知っている。そのために何をすべきかいいのかも知っている。理性ではすべてを承知して受け入れているのに。どうしてスマートにできないのだろう。それ、がにやにやと笑うのを見て、わたしは泣いた。わたしのしてきたことは全部無駄だった。だから今日はそのお葬式です。
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